CNBCは、AmazonがAIを使用して一部の製品のカスタマーレビューを要約する機能をショッピングアプリでテストし始めたことを報道しています。
このAIは商品に対して購入者が好んだ点や不満に思った点の簡単な概要を生成します。
レビューをAIで要約することは、購入者にとって便利な面があります。
Amazonには何百万もの製品があり、1つの商品に何千ものレビューが寄せられています。
同社は、ユーザーが完全なレビューを書かずにフィードバックを残せるワンタップ評価システムを通じて、顧客が製品を評価することを容易にしようとしています。
特に最近では、一部の買い物客がAmazonでのレビューをチャットボットに書かせるようになっており問題となっていました。
信頼性はAmazonにとって長年の問題であり、偽のレビューがサイトや他のオンラインマーケットプレイスに掲載され、多くの企業がそれらを取り除くために、人間のモデレーターと自動化されたツールの組み合わせに頼っていくことでしょう。
ChatGPTなどの生成AIは立場をプロンプトで指示するとその立場に見合った出力を行うため、レビューの要約作成は技術的な相性で言えば生成AIに適しています。
ワンタップレビューについては商品のコールドスタート問題を解決することには良いかもしれない一方で、懐疑的な部分も残ります。
商品の評価が高いことに越したことはありませんが、熱狂的な良し悪しのレビューのある商品はレビューのない商品よりも購買行動が促せます。
これは例えば悪い部分が目立っても料金で納得できる場面があり、またその理由となるデメリットが明確なためです。
LLMが人間にとって意義を見いだせるレビューの草案を生成できればければ、購入検討者にとっては業者によるサクラレビューと大差ないかもしれません。
GPTで出力する文章の評価が困難であること一致しますが、購入者にとって有益な情報がAIで出力できるかどうかを測定することは困難なため、Amazonがここをどのように評価しクリアみなすのかは今後着目すべき要素です。
https://www.cnbc.com/2023/06/12/amazon-is-using-generative-ai-to-summarize-product-reviews.html